シャローム病院

所在地 埼玉県東松山市
建築主 医療法人社団シャローム
構造

S造

規模 地上4階/延床面積6,232.66㎡
病床数 -床
竣工 2013年

全て個室を有する緩和ケア病棟と一般病棟の例
当施設は、平成6年に有床診療所として開設した。その後、平成18年には全室個室の有床診療所として外来の機能強化と併せ大規模な増改築を行った。医療サービスの内容としてはホスピス(緩和ケア)の患者が多く、患者が長期間の入院待ちとなっていた状態などを理由に、行政から緩和ケア病棟の設置を条件に、一般病棟25床・緩和ケア病棟30床 計36床の増床許可を頂き、今回の建築の着工から完成に至った。
① 病棟
緩和ケア病棟・一般病棟の病室を全て個室とした。
緩和ケア病棟 個室(WC付):15室、個室(共同WC):15室
一般病棟    個室(共同WC付):13室 
(一部既存病棟)個室(共同WC):12室
② 緩和ケアとしての機能
家族宿泊室・チャプレン室(祈りの場)、会議室・研修室
緩和ケア専用リハビリ室(ADLが改善されて、自宅へ帰るなどの希望を見出す方がいるため)
透析用配管(透析症例でがんを患う方も少なくない)
③ 外来機能の充実
待合: 一般外来~ホスピス外来~皮膚・美容外科~小児科と明確にゾーニングを分ける。患者のプライバシーの確保や静かな環境で診察を待っていただけるように、呼び出しシステム(携帯型呼出器)を導入した。
小児科: 今回、小児科の医師の確保により新設した。インテリア・雰囲気づくりをホスピタルアートの作家と協力し、物語を壁画やパネル及びサイン装飾などで表現し、楽しく明るい雰囲気を出している。ホスピス病棟についても同様にホスピタルアートを施す事により、ほっと一息つける空間になっている。