千葉診療所
所在地 | 千葉県千葉市中央区 |
建築主 | 一般社団法人 千葉衛生福祉協会 |
構造 | RC造 |
規模 | 地上12階/延床面積4081.40㎡ |
人数 | 36床 |
竣工 | 2014年 |
10を超える福祉医療サービスが1つの建物の中に
検診センターを中心とした医院を様々な福祉施設を併設した実例である。既存建物は築40年を超え老朽化が進み、人間ドック及び検診センターとしての機能的にも内部環境も低下してきたところで、東日本大震災で建物の1部に亀裂が生じ構造の不安もあって、敷地内建替の計画になった。計画としては、現在の検診を中心とした医院に相乗効果のある福祉サービスを併設する事によりお互い効果を上げるようさまざまなサービス施設を併設した。
用途としては
① クリニック(サービス付高齢者向け住宅(以下サ高住)を対象とした在宅医療と一般外来)
②健診センター・人間ドック(今までの利用者以外、サ高住入所者の方々の健康管理も行う)
③サービス付高齢者向け住宅(介護型、1部自立型併設) 36室
④通所リハビリ(デイケア) 15名/日
⑤訪問介護
⑥居室介護支援事業所
⑦子育て支援事業
⑧レストラン(健康を目的としたレストラン、人間ドックの方々も利用)
⑨薬局
⑩検査センター(臨床検査センター)
お互いの関連付もあり、より相乗効果が出来るよう配置計画を行った。例えば、子育て支援事業を通所リハビリと同一フロアにする事により通所リハビリの老人の方々が子供たちとふれあう事により、生き生きとリハビリ・リクリエーションが出来るとかである
計画のポイントとしては、以下の通り
① 複合とした用途のフロア構成また限られたエレベーター・階段の中で利用しやすい動線計画
② サ高住は上階に設け、眺望・環境が良い場所にした
③ 厨房は1箇所にまとめ食数確保によりコストダウンを図った。その他併設できるものはなるべく併設し効率化を図った
④ 環境面に対応した計画にした。庇・バルコニーなど設置により負荷の低減や省エネ器具設置によるエコなど
⑤ ハイブリッド型免震構造による安全な建物